ワイン哲学

マッセートのワイン造りの哲学は、人間が考えたプロセスをブドウに強制するのではなく、自然のプロセスに人間が寄り添うことです。
マッセートの畑では、ブドウは絶えず風雨と戦い、極限状態にさらされています。こんな場所では、ブドウにこれ以上のストレスがかからないよう、人間の介入は最小限にするべきで、細心の注意で臨まねばなりません。凝縮感が非常に高いブドウに必要なのは高度な醸造テクノロジーではなく、自然でシンプルな作業です。

マッセートでのワイン造りでは、「畑の力を最大限に引き出すこと」と「人間の介在を最小限にとどめるこ と」の 2つを軸にしています。マッセートの畑は肥沃ではなく、乾燥しており、作物が勢いよく生い茂るよ うには 見えません。そんな畑が、毎年、誰にも予測できない驚異の潜在能力を発揮し、どんなに厳しい天 候でも、マッセートの豊かな個性と真の姿がはっきりと現れるのです。

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マッセートでは、ワインに可能な限り手を加えません。マッセートの目標は非常に単純で、大自然のエッセンスを捉えて最高のレベルにすることです。世界に類を見ない個性を持った素晴らしいブドウ畑があり、そこでできたブドウに極力、手を加えずワインを造るのです。マッセートには樽があり、ポンプではなく重力でワインを移動できる装置があり、ワインに細心の注意を注ぐ人達がいます。ただそれだけ。これがマッセートの哲学です。

自然環境を観察し、自然環境に敬意を持ち、自然環境と創造的に生きる未来を考える―。
この哲学は、マッセートの畑が、ボルゲリの地域社会に溶け込み、一体になることを意味しています。
マッセートの目標は、次世代のために、自然環境と社会環境を残すだけでなく、より良い状態で残すことにあります。ワインの原点であり、インスピレーションの源である自然環境を尊重することがマッセートの公約の軸になっています。 地域の環境と生態系を尊重した活動を展開するには、マッセートの畑や自然資源を次世代のために保護し、豊かにする必要があります。

自然の豊かな恵みを受けてブドウが育ち、ワインができるのです。自然を崇拝し、敬意の念を持つことが、マッセートでの哲学の軸になっています。
 自然に敬意を表し、使命感を持ってブドウを育てワインを造ることで、この地が豊かになり、次世代の人々の明るい未来が拓けるのです。自然環境を守り、地球に優しいエネルギーを考えることが、マッセートにおけるビジネス戦略の中核になっています。

映像作品、『ジ・オーラ・オブ・マッセート(マッセートのオーラ)』

過酷な自然環境下にあるマッセートのブドウ畑と、醸造所での職人技に敬意を表し、イタリアの著名な映画監督、ユーリ・アンカラーニが映像作品、『ジ・オーラ・オブ・マッセート』を制作しました。

変わりません。素晴らしい潜在能力がある畑と、シンプルなワイン醸造哲学。ここには醸造タンクがあり、樽があり、重力式の醸造システムがある。日々細やかにブドウに手を入れる専門家がいます。ただそれだ けです。これがマッセートのワイン哲学です」

会長 ランベルト・フレスコバルディ

700年の歴史を誇るフレスコバルディ家は、豊かな創造力でワインを造り、伝統と実践を組み合わせて、ワインの品質と芸術性を追求しました。一族は、トスカーナ州のテロワールが持つ豊かな多様性を尊重し、それが明確に表れるワイン造りを目指しており、トスカーナを代表する最高峰の生産者です。

ブドウ畑